貧血①

インフル他の病気でも死を感じる事が無かった私だが、今日貧血で倒れかけ、初めて死を覚悟した

 

友人と新宿に本を買いに行った帰り、調布駅まで準特急に乗って向かっていた時の事だ

 

腰が痛い 立っているのが辛い

というのが最初に感じた異変で、私は人で埋まった車内で腰を曲げたり伸ばしたりしながら立っていた

 

しかしおかしい、前にかけたリュックに入っているのはせいぜい本1冊でとても重いものではないのだが。体力の無さには自信があるがここまでとは、くらいに考えていた

 

そうこうしているうちに明大前を過ぎた。その間にも立っている力はどんどん奪われる

 

つぎの千歳烏山で誰かが席を空けたらそこを真っ先に取ろう…などと考えていたが、更なる異変に襲われる

 

耳が遠くなっていく 視界が暗くなっていく 手足が痺れていく

文字通り頭を抱えるが右手の感覚が奪われていて、頭部からの被触感(?)だけしか伝わってこない

ドア横のバーを握る左手も感覚が無くなり、立ちくらみが激しく感じられた

 

物も視認出来なくなった。これはまずい、友人に千歳烏山で降りていいかと聞こうと頭では考えるが口が開かない。そしてこちらも消えかけの聴覚で千歳烏山到着のアナウンスを聞いた

 

友人には申し訳ないがここで降りよう、後で連絡しようと思いながら電車から下りた(友人は異変に気付いて一緒に降りていてくれていた)

 

しかし、私が持っていた、なんとなく降りたら良くなるだろう…なんて希望的観測は裏切られた。座るところを探すにも前が見えない。もうダメだ、座り込もう…とすると友人が私を支えていてくれている事に気付いた。

 

「近くに座るところはないか」と聞くが、私自身座る場所まで歩いていく気力がない。結局座り込んで、取り敢えず自販機の水を買ってきてもらった。

 

座った後は徐々に各部位が回復してきた。しかしこのような事態は今まで経験した事がなく、病気なんだろうか、悪いものを食べたという症状ではないし…などと考えていたが、結果思い至ったのは貧血ということだった(続く)